50歳から楽しむマスターズ陸上

マスターズ陸上(M50 100m)を楽しむ。日々の練習日誌や雑感を書き残します。

マスターズ12年目のシーズン

私は8月で52歳になる。

 

マスターズ陸上に参加しはじめたのが40歳のシーズンからなので、今年で12年目。

干支で言う「一回り」の期間、マスターズ陸上を続けてきていることになる。

早いものだ。

 

12年前に私がマスターズ陸上を始めたのは、当時小学4年生の長男が『陸上をやってみたい』と言い出したからだった。

 

子供を連れて静岡国際陸上を見に行ったのだが、その時に陸上に興味をもったらしい。子供を陸上競技場に連れていっているうちに、また自分も競技場で走ってみたいという気持ちが強くなってきた。

 

高校のころに、38歳でマスターズ陸上をしていた大先輩がいたことを思い出し、M40(40歳から44歳のクラス)からマスターズ陸上の大会に出てみようかと考え、冬季トレーニングを開始した。

 

それまで健康のために運動を続けてはいたが、不定期に軽く走るだけで、練習といえるようなレベルではなく、年に1回、地元の運動会のような土のグランドの陸上競技大会にレクリエーション感覚ででていただけだった。

 

大学卒業後、筋力が衰え体重も増え、どんどん走れなくなり、38歳では手動計時で100m14秒5まで落ちていた。土のグランドとはいえ、これは遅い。

 

そんな状態から、大学のころを思い出しつつ練習を始めたのだが、だらしなく緩みきった身体は、ほんの少しの練習でもみるみると変わっていってくれたので、その変化がとにかく楽しく、練習にのめりこむことができた。

 

大きな怪我なく冬季を乗り越え、シーズン最初の春の記録会で12秒82(追い風参考)。

『39歳で12秒台なんてすごい!』とその時は満足していたが、その直後にでた最初のマスターズの大会で自分よりも年上の方々が12秒5前後でバンバン走っているのを見て愕然。想像していたよりも何倍もすごいレベル。40代50代、それ以上の年代の皆さんが真面目にかけっこに取り組んでいることに感銘を受けた。

 

その年の冬季練習はかなり真面目に取り組み、41歳のシーズン初戦で11秒台(11秒75)を公認の風の条件で記録。その年の県マスターズで100mを優勝。学生のころにどんなに頑張っても届かなかった「大会優勝」を果たした。

学生のころの優勝とは「優勝の価値」が違うと言われそうだが、真面目に練習して自分の力で勝ち取ったものは格別だ。

 

それから49歳のシーズンまでは、100m11秒台で走ってきたが、50歳・51歳のシーズンは43歳ごろから苦しんできた両脚アキレス腱痛が悪化し、練習はおろか、普通に歩くこともできなくなってしまった。コロナで大会が減り、数少ない大会も無観客開催で見ることもできない。非常に苦しい2年間だった。

 

しかし、昨年秋に、ふとしたきっかけで治療法を変えたところ、アキレス腱痛が奇跡的に回復し、今年の冬季はいつになく順調に練習を積むことができている。

 

シーズンインまで後1ヶ月。

50代での100m公認11秒台を目指していきたい。

 

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