マスターズ陸上のはじめかた
マスターズ陸上の試合に出るには「日本マスターズ連合」への登録が必要になる。
そのため、毎年3月に次年度の登録を行わなければならない。
私が住む静岡のマスターズは、第一次登録が3月20日開始となっているので、昼休み等を利用して書類を揃え、昨日郵送を完了した。各県によって登録方法が多少異なるようだが、書類作成や登録料の払込で郵便局に赴いたりとなかなか面倒だ。この登録作業のわかりにくさや手間が無くなれば、もっとマスターズへの参加者が増えるはずなので、ぜひDX化してほしい。スマホで完結!みたいな感じで。
参加したいけど『やり方がわからない!』という方も多いと思うので、マスターズ陸上の選手登録方法を簡単にまとめてみる。
1.居住都道府県のマスターズ陸上競技連盟のホームページにアクセス
日本におけるマスターズ陸上競技は、「公益社団法人日本マスターズ陸上競技連合」が主管となり、その加盟団体として、各都道府県の「マスターズ陸上競技連盟」が所属している。マスターズ陸上の大会に出たい方は、自分の居住地のマスターズ陸上競技連盟に「会員登録」することになる。
下記のページに各都道府県すべてのマスターズ陸上競技連盟の連絡先、ホームページへのリンクが記載されている。
2.会員登録申請書を印刷、記入する
都道府県のマスターズ陸上競技連盟のホームページ内を見ていただくと「会員登録」をするための申請書がダウンロードできるようになっている。この申請書をダウンロードして印刷し、必要事項を記入する。申請書のダウンロードが困難な方のために、申請書の郵送対応もしてくれる連盟もある。(要確認)
静岡マスターズ陸上競技連盟の場合、下記の項目を申請書に記入する。
・氏名
・住所
・性別
・生年月日および満年齢
・主な出場種目(短距離、長距離、跳躍、投擲)
・陸上競技審判資格の有無
3.会員登録料を払い込む
マスターズ陸上競技の会員登録には、年間登録料が掛かるのだが、この年間登録料は、なかなか高額。もう少しリーズナブルになると嬉しいが、マスターズ陸上の人口が少ないので、維持運営のためには仕方がない。
登録申請には登録料払込票を添付する必要があるため、書類送付の前に払込を済ませなければならない。各都道府県によって、事務運営費に多少の違いがあり、登録料が異なるようなので、ホームページ等で確認していただきたい。
ちなみに静岡マスターズの登録料は、新規登録者は7,500円、継続登録者は7,000円である。
静岡の新規登録料7,500円の内訳は
①日本マスターズ分1,500円
②県マスターズ2,500円
③地区支部1,000円
④日本陸連登録1,000円
⑤県陸協登録1,000円
⑥アスリートビブス(ゼッケン)500円←これが継続登録の場合掛からない。
4.必要書類を揃え、申請書を郵送する
あとは下記の必要書類を揃えて、郵送すれば完了となる。
①登録申請書
②登録料払込票(写し)
③年齢確認書類(新規登録のみ。運転免許証の写しなどの生年月日が確認できる書類)
申請書を送付後、不備がなければ「日本マスターズ連合」に登録されたことを証明する「ハガキ」が自宅に郵送されてくる(静岡の場合、ハガキ到着までに3~4週間程度掛かる。試合エントリーの際にこのハガキの写しが必要になる場合があるので早めの登録がおすすめ)。
登録がされれば、全国各地で開催されるマスターズの大会に参加することができる。コロナ禍では、参加制限を設けている大会もあったが、原則として、どの都道府県の大会もエントリーさえすれば出場可能である。年に1回開催される全国大会も、参加標準記録や地区大会の勝ち抜きも無く、エントリーすれば出場できる。
武井壮さんが世界マスターズに挑戦したり、京都マスターズの宮崎秀吉さん(故人)がM105(105歳から109歳の部)の100mで世界記録を樹立した際、ウサイン・ボルトが「彼をリスペクトしている」とツイートして話題になったりと、マスターズ陸上がメディアに取り上げられることが増えてきた影響か、私がマスターズ陸上を始めたころより競技人口が増えているように感じる。
北京五輪の400mリレーのメダリスト、朝原宣治さんや末續慎吾さんが参戦したりとトップの競技レベルも上がっている。昨年、末續さんは41歳で100m10秒78を記録した(M40日本記録)。
マスターズ陸上は、健康のためという方や、学生のころのように勝負をバチバチやりたいという方でも共通して楽しめる「生涯スポーツ」なので、ぜひ多くの方に参加してほしい。