私の肉離れ「対処と治療」
腓腹筋外側頭の筋膜炎(軽い肉離れ)発症から7日目。
やっと足に力が入るようになってきて、見た目普通に歩けるし、階段を下りる動作も問題なくできるようになった。いわゆる「日常生活に支障が無い」という状態である。
明日からJOGを再開できそうな感覚まで来た。
腓腹筋の肉離れは生涯で2回目なのだが、前回は4年半前になる。
今回の怪我の治療は、前回のふくらはぎ肉離れの対処法が役立ったように思う。
前回発症したのは、マスターズ陸上復帰後、最も好調だった47歳シーズンの夏ごろ、夜に公園の芝生で練習していたときだった。右足を接地した瞬間、わかりやすく「ビリッ」ときた。筋肉が破れるような「あの」いやな感覚だ。
結構スピードを上げて走っていたので「あ!やった!」と思ったがすぐに止まれず、止まるまでの数歩、患部に結構な負荷が掛かってしまった。倒れるように止まった後も、真っ暗の公園の芝生の上で患部付近を指で押さえてうめくばかり。
30年以上陸上をやってきて、はじめてのふくらはぎの肉離れ。
これまでの肉離れはすべてハムストリングだったので、「え~、ふくらはぎかよ・・・」と大変狼狽した。
這うようにして車にたどり着けたときには、発症後20分以上経過していたと思う。
暗いということもあり、腫れは視認できなかったが、痛みからまあまあ重度であることはわかった。運悪く肉離れしたのが、アクセルを踏む右脚だったので、痛みのでにくい姿勢を探しつつ、コンビニまで車を移動。
足を引きずりながらコンビニで1kgのロックアイスを購入し、患部を冷やした。
冷やして、休めて、を何度も繰り返し、氷の半分以上が溶けるまで半ベソかきながら1時間半ほどやっていたと思う。
キンキンに患部を冷やしたことで、痛みが(一時的に)和らいだので、その勢いで運転して帰宅。練習開始が遅かったこともあったが、帰宅できた時には日を超えていた。
その夜は、まだ痛みがあったので、ふくらはぎサポーターで保冷剤を患部にくっつけて就寝。寝返りを打つたびに患部の痛みで目が覚めてしまい、ロクに寝られなかった。
翌朝、動かしたり、負荷を掛けたりしなければ痛まない程度には炎症が治まっていたので、足首関節と患部周辺をテーピングで固定し、可能な限りふくらはぎの筋肉を稼働させないよう対策した。仕事はほぼ座り仕事で、日中はトイレと食事以外は、ふくらはぎに負荷を掛けなくて済むのは幸いだった。
それから3日ほど、RICE療法を可能な限り励行してひたすら患部を保存。
RICE療法とは、
①REST(安静)
②ICING(冷却)
③COMPRESSION(圧迫)
④ELEVATION(挙上)※患部を心臓より上に保つこと。
という、肉離れ発症初期の基本療法。
数年前にハムストリングの肉離れをやったときに治療院で教わってから励行している方法だ。
肉離れ後の対処方法については、「冷やすと血行が悪くなるから、発症したらすぐに温めないとダメ」という情報をネットで目にしたので、過去にその方法を発症初期で試したところ、初期で冷やす方法と比べて完治までにかなりの時間が掛かってしまった。
自分にはあっていないのだろうと思う。
発症後5日目からは、RICE療法を中止し、患部付近の血行を上げるための温めに切り替え。ふくらはぎの温めには、アキレス腱痛治療のために買ったパナソニック製のフットバスが役にたった。あわせて、肉離れの原因になった可能性のあるハムストリングや足底筋のマッサージを開始。過去の経験から、怪我を発症した箇所の上下の筋肉がガチガチになっているケースが多いからだ。
っていうか常にケアしておけよと、怪我するたびに思う。反省。
発症10日後にはテーピングを外すことができ、サポーターのみの軽い圧迫に切り替えて、上半身を中心に体幹部のトレーニングを再開。軽いJOGを再開できたのは発症から15日前後だった。
そこからの回復は早く、翌週には坂でのトレーニングができ、なんとか10月の全日本マスターズ陸上に出場。個人のレースは大事をとって棄権したが、他のメンバーの力を借りて400mリレーで優勝(M45クラス 大会新記録)することができた。ただ、日本新記録を目指していただけに、自分の怪我がなければと悔やまれる。
この前例から、今回も発症後は
①初期はRICE療法
②痛みが引いたら血行をあげる(患部の固定保存は継続)
③患部まわりの筋肉の硬さを取る
を徹底したことで、かなり早い回復ができたと思う。
1週間で目処がついたのは前回に比べるとかなり軽度であったからだとは思うが、個人的には、この流れでほぼ対応できることがわかった。
それ以上に、普段からのケアが大事だなと再認識した。
今回の怪我を教訓として、今シーズンは、フルで試合に出られるように準備していこうと思う。